英国勅許公認会計士(ACCA)とは

IFRSを学ぶ上で、英国勅許公認会計士(以下、ACCA)の科目を受験する方法もあります。

ACCAとは、英国の公認会計士資格の一つです。日本国内では米国の公認会計士資格である、米国公認会計士資格(USCPA)の知名度が高いのですが、試験の体系や会計基準がIFRSであることを考慮すると、IFRSを学ぶための資格としては適しているということができます。

ACCAは科目合格制を採用しており、13の科目に合格する必要があります。

USCPAでは4科目合格することで資格を得られることを考えると、難易度は高いように感じられますが、これは、体系だった学習をACCAでは意識しているためです。

ACCAの科目構成においては初級難度の科目(9科目(初級知識:3科目、初級技能6科目))から中級難度の科目(3科目)、上級難度の科目(4科目から2科目選択)へと順番にステップアップする仕組みになっています。また、初級難度の科目については一度合格すれば永久に合格扱いとなります。

ですので、じっくり学習をしたい方にはお勧めです。また、科目合格制ではありますが、ACCAを取りきる必要もありません。ただ知識を習得したい場合には初級難度の科目のみ受けることも考えられます。IFRSにおける租税について学びたい方はTaxzationのみ受けるといった方法が、管理会計について学びたい場合はF2 Management Accountingのみ受けてみるといったように、多様な活用法が考えられます。

また、ACCA試験においては、13科目すべてに合格しなくとも資格が手に入る場合があります。


『Certificate of Achievement』

初級知識3科目と初級技能である 「Corporate and Business Law」において85%以上の得点率を得た場合に授与される資格です。

『Diploma in Accounting and Business』

初球知識3科目に合格し、ACCAの特定講座を修了した人に授与される業績証明書です。

『Advanced Diploma in Accounting and Business』

基礎難度の科目全てに合格し、さらにACCAの特定特定を修了した人に授与される業績証明書です。


以上のように、知識を持っていることも証明できる可能性があります。

IFRSに関する知識はもちろん、会計の専門家としても活躍できる資格です。

ただし、試験が英語なので、英語力も求められる点には注意が必要です。

簿記会計教育支援協会

本協会は、簿記会計の教育水準を高め、企業・団体で普遍的に求められる簿記会計の普及を通じ、現代社会で通用するビジネスパーソンを育成することを目的として設立された協会です。 簿記にとどまらず、広い概念としての『会計』知識の習得はただの「経理」ではなく、社会で活躍することができる「ビジネスパーソン」への第一歩となります。本協会では企業活動を認識するための「思考能力」を会計を通じて学ぶことを支援します。

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