BATIC(国際会計検定)とは

BATIC(国際会計検定)とは、東京商工会議所が主催する「英語力」と「会計力」を同時に測定することができる検定です。

BATICは日本商工会議所が主催する簿記試験の英語版と表現するとイメージしやすいでしょう。簿記を英語で扱い、世界に通用する会計人材を生み出すための試験です。

BATICの特徴は試験自体がSubject1(基礎レベル)とsubject2(応用レベル)の二段階に分かれている点です。こちらも日本商工会議所主催の簿記検定が1~4級までの四段階で分かれているので、そのイメージをお持ちになっていただければ大きな間違いはないでしょう。ただし、BATICの場合は二段階にしかわかれていないこと、同時に二科目受験することも可能な点です(ただし、Subject1で規定の点数を得られなければSubject2は採点されません)。

また、資格の授与については特殊な認定方式を採用しており、Subject1とSubject2の得点を合わせて(Subject1のみ受験の場合はSubject1のみの得点で)授与される資格を決定します。

Subject1(400点満点)、Subject2(600点満点)合わせて1000点満点のうち、

880点以上(日商簿記1級相当):コントローラーレベル

700~879点(日商簿記2級相当):アカウンティングマネージャーレベル

320~699点(日商簿記3級相当):アカウンタントレベル

200~319点(日商簿記3級相当):ブックキーパーレベル

の資格を得ることができます。

※Subject1においてアカウンタントレベルとして認定されている場合にはSubject2を受けた場合にSubject1満点相当の400点を得ている扱いとなります。

Subject2においては2015年からIFRSに関する知識も問われるようになりました。また、IFRSに比較的基準が近しいUSGAAP(アメリカの会計基準)の知識を得ることも可能です。

受験料金もSubject1,2合わせても10,340円で受験することが可能で(Subject1のみ受験の場合:5,500円、Subject2のみ受験の場合:8,140円)、他のIFRS関連資格と比べてもリーズナブルな料金です。勉強するための教材も豊富なので、IFRSを勉強する上でもおすすめの資格試験です。


東京商工会議所『BATICⓇ Subject1公式問題集〈新版〉 (日本語) 』

東京商工会議所『BATICⓇ Subject1公式テキスト〈新版〉 (日本語)』


東京商工会議所『BATICⓇ Subject2公式問題集〈2020年版〉 (日本語) 』


東京商工会議所『BATICⓇ Subject2公式テキスト〈2020年版〉 (日本語)』

簿記会計教育支援協会

本協会は、簿記会計の教育水準を高め、企業・団体で普遍的に求められる簿記会計の普及を通じ、現代社会で通用するビジネスパーソンを育成することを目的として設立された協会です。 簿記にとどまらず、広い概念としての『会計』知識の習得はただの「経理」ではなく、社会で活躍することができる「ビジネスパーソン」への第一歩となります。本協会では企業活動を認識するための「思考能力」を会計を通じて学ぶことを支援します。

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